7月にもなり街を歩いていると、【冷やし中華始めました】というのぼりや張り紙をしているお店が増えました。
そんなフレーズを見るだけで、一瞬なんだか涼しい気持ちになれるのは私だけでしょうか。
今回は、このフレーズの意味と、誰が発祥で、いつから言われるようになったのかを探っていきましょう。
【冷やし中華始めました】というフレーズの意味
冷やし中華始めましたというフレーズを見て、私たちは夏が来たなと感じることが多いのではないでしょうか。6月くらいから冷やし中華を売り始めるスーパーも増え、7月ともなるとたくさんのメーカーの冷やし中華を取りそろえるスーパーもたくさんあります。
冷やし中華=冷やし+中華 なので、「夏が始まりますよ~!暑くなるので、冷たい麵料理はいかがですか?」とお客さんに売り込むフレーズと理解できます。
また夏は暑くて食欲が落ちることもあるので、つるつるっと食べやすい麺料理を、さらに冷たくして食べやすいアピールでもあります。
そうめんやざるうどん、ざるそばなど冷たい麺はたくさんありますが、冷やし中華の良いところは、炭水化物+タンパク質+野菜 がバランス良く摂れるところです。
私はキュウリやトマトを大量にのせて、錦糸卵とカニカマやハムなどを添えて付属のスープをかけた後に酢をかけてさっぱり食べるのが大好きです。
冷やし中華始めましたというフレーズは、私たちには夏が来た!!涼しげな食べものが食べたくなるという印象を与えます。
スーパーや飲食店にとっては【期間限定】の冷たい夏料理という印象をお客さんに与え、購買力アップを目指しているフレーズです。
いつから言われるようになった?誰が発祥?
【冷やし中華始めました】というキャッチフレーズは誰が、いつから広めたのかという正確な発祥はよくわかりませんでした。
しかし、このキャッチフレーズに音楽がついてより広く周知されるようになったきっかけは、ギターの弾き語りのネタでブレイクした芸人AMEMIYAさんです。そのネタでブレイクし、2011年のR-1グランプリで準優勝しています。
AMEMIYAさんが【冷やし中華はじめました】を最初に貼ったお店を探るテレビ番組の企画がありました。老舗を回って辿っていき、9軒目に訪れたのが「中華飯店 ふじや」。1961年創業の、仙台にあるお店で、東京オリンピック(1964年)の時は貼っていたそうです。そのため、少なくとも60年以上前からあったフレーズということになります。
昔から涼しげなキャッチフレーズとして親しまれてきたんだなと、なんだか懐かしい気持ちになりますね。
冷やし中華の発祥は?
冷やし中華の発祥は日本です。昭和4年に発刊された本では「冷蕎麦(ひやしそば)」という項目があり、これが元祖冷やし中華といわれています。
冷やし中華の発祥は東京・神保町と宮城・仙台市とされています。
東京・神保町【揚子江菜館】
揚子江菜館の2代目オーナーが、上海にあったもやしと細切りの肉を冷やした麺にのせて食べる涼拌麺とざるそばから着想を得たと言われています。具を放射状に盛り付けた元祖。
宮城・仙台市【龍亭】
昭和12年頃、夏の暑い時期に冷たい麺をと考えられました。最初の具材は茹でキャベツと人参でした。
これらのお店は同時期に発売を開始したとされています。
これまで冷やし中華についてあまり深く考えたことはありませんでしたが、こうやって見ると歴史がある夏の風物詩といっても過言ではないですね。
冷やし中華を作るときには定番の具材はありますが、意外とどんな食材も合うのではないかと思っています。例えば、私は定番の具材にレタスやアボカドなんかも足してサラダ風にして食べるのが好きです。
また、最近では冷やし中華の付属のたれのバリエーションも増え、定番の醤油やゴマの他に、おろしタレやレモンタレなど多くなっています。
麺の種類も生めん、乾麺、インスタント麺と色々あり、この夏食べてみたことのない商品に挑戦してみるのも面白そうです。
今日のランチに、さっぱり冷たい冷やし中華が食べたくなりませんか?